数分で読める小話を置いてます。 暇潰しにはなるかもしれません。
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「人は常に新しい刺激を受けなければいけないと思うんですよ」
「それはつまりもう飽きたから書けません、という言い訳ですか社長?」
「言い訳しなくても書けねーじゃん」
「まず人の話を聞きませんか、秘書さん真鍋さん」
「そう仰られますが、毎度のことすぎまして・・・」
「正直相手すんのも飽きてきたよね、『新しくない刺激』だからぁ」
「・・・君ら本当社長に対してどういう口のきき方なんですかね」
「そういうのは『ちゃんと仕事をしてる社長』の言い分であって、今団体維持してるのは秘書だからな? お前もっと理解しろよ?」
「仮にそうだとしても雇用社員のお前に言われる筋合いはねーだろーよーっ」
「まぁ書けない言い訳ですらないんだ、これが・・・。 なんか最近はオンも惰性な感じでやってるのだけれど、ふと気づいたんですよ」
「何をでしょうか?」
「全然妄想しなくなった、と」
「変態から普通の人になった、ってこと?」
「妄想したら変態だなんて初めて聞いたよっ! これまでなら仲の良い二人組を見ただけで百合的な妄想に発展できてたのに、今だと『ああ、仲いいねー』で終わっちゃうんだっ」
「やっぱり変態じゃねーか」
「昨今事件も多いので、下手なことされると団体への影響が怖いのですが・・・」
「とてつもなく失礼な秘書さんですね! ゲームしててもふつーに想像とか妄想とかしてたのが、全然しないんよね。 できないではなく、しない。 あ、なんかこれ凄いマズいなって思ってはいるのですよ」
「それと前フリとどう繋がるわけ?」
「だからまだ見ぬ刺激によって、また活性するんじゃないかと言う話じゃないかっ」
「しねーよ」
「うわ、何このぶったぎり感」
「あのね、社長。 『受けなければいけない』という義務形の締めが『するんじゃないか』って仮定で終わるのはおかしいだろ」
「あれ真鍋さん、どうしました? そんな高尚なこと仰るキャラでしたっけ?」
「そらあたしだってこんなこと言いたくはないけど、園児に物教える時にいつものようにはいかないでしょ」
「園児って誰のことだあぁぁぁぁぁっ」
「真鍋さん、園児ではありませんよ。 逆ですよ」
「ああ・・・」
「はい? どういうこと? 二人とも」
「何? はっきり言われたいの? 社長も相当変態だね」
「・・・いや、やめてください・・・」
「とりあえず続ける気があるなら努力くらいはしてくださらないと」
「続ける気はあります・・・努力もします・・・」
「まーいつもの口だけだろうけどねぇ」
「くっ・・・」
「オチてませんが大丈夫でしょうか?」
「書いてない人間がおとせるわけないじゃーん、霧子さぁん」
「う、うるさーいっっ」
(終)
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