数分で読める小話を置いてます。 暇潰しにはなるかもしれません。
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「おいこら社長」
「いいかげん慣れてきて流しそうになってくるけど、真鍋くん、それ社長に言っていい言葉じゃないよね」
「そんなどうでもいいとこ拾ってないで、なんで書いてないんだって話だろ」
「どうでもよくないんだけど、まぁそれについて答えるとたぶんどうでもよくなるんだろな・・・」
「なるでしょうね」
「何? 霧子さんはわかってるわけ?」
「ええ、まぁ・・・。 社長をフォローするわけではないのですが、今回は少々仕方ない面もあり・・・」
「いやフォローしてよ! 霧子さん秘書でしょ!?」
「何が仕方ないんさ」
「その・・・PS2が壊れてしまって・・・」
「はぁ? またぁ? お前何台目だよ!?」
「3台目かな・・・私だってショックだったよ・・・」
「じゃあとっとと買ってこい」
「というかそこが問題でな」
「何がよ」
「えとね、もうPS2って生産されてないってことわかってるかな? だから中古にならざるを得ないんだけど、そうすると製品としての安心感はやっぱりなくてねぇ・・・」
「だから買わないっての?」
「いや買うよ? 買うために情報をいろいろ見たりとか値段の確認とか諸々に時間かけてて、尚且つ時間かけてるうちにちょっとそのお金が出せない事態になったりと・・・」
「社長、今日はずいぶんリアルなネタばらしですね」
「そうね・・・もうばらせるネタもほぼ無いからね・・・」
「ついでと言ってはなんなんだけどさ」
「何でしょう?」
「ここのメインはアカイイトなんだけど」
「いつからメインが止まってるんでしょうねぇ」
「いいから! そこちゃちゃ入れない! ちょっと自分でも驚いたんだけど、松来さんが亡くなったのは本当ショックだったみたいで」
「ショックって亡くなった時に言ってたじゃんさ」
「そうなんだけど、自分で思ってた以上だったんよ。 壊れる前にアカイイトやろうとしたんだけど、桂ちゃんの声聞いたらプレイできなくなっちゃって・・・」
「ええ?」
「システムボイスは葛でその時は全然平気だったんだけど、ゲーム始めて桂ちゃんの声聞いたら、なんかこう・・・どう言えばいいのかわからないんだけど、それ以上聞くのがつらかった」
「社長にそんな繊細な心があったなんてねぇ」
「お前それどういう意味だよ! これ川上とも子さんの方も同じで、いまだウテナが見れないんだよね・・・」
「社長、若干嘘をついてます」
「なんですか、霧子さん。 あなたも失礼ですね」
「仰る通り、アカイイトやウテナがショックで見れないというのは事実ですが、他のゲームで川上とも子さんが出てるのは平気でやってましたよね?」
「・・・」
「つまり社長の中で、松来さんであればアカイイト、川上さんであればウテナに限って見れないだけだと思います」
「思い入れの差ってやつかね」
「でしょうね」
「・・・あの、えっと、人が感傷的になってるのを微妙に台無しにするのはやめてくれませんかね・・・」
(終)
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