ジルオールで戯言

今更な話

「今更な話なんだけどさ、私PS版からジルオールってプレイしてはいるんだけど、実際にプレイしたのは発売のかなり後なんだよね」
「あら、そうなの？」
「うん。　なによりPS版って買ってないのよね。　お友達が『なんかいまいちだったんだけどやる？』って言ってくれたの」
「ずいぶんなお友達ね。　こんなに素敵な作品なのに・・・」
「あはは、まぁそう言わないでよザギヴ。　私は素晴らしい作品だと思ってるけれど合う合わないってあるからね。　万人が認める名作なんて無いからさ」
「それはそうだけど・・・」
「で、もらった私も実はその後ずっとほっぽっといたのよね。　その頃夢中になってるゲームがあったことと、当時から今も私は声優さんに興味が高くてCVの無いゲームへの興味がかなりなくてねー」
「今も、って・・・ならなんでプレイしたの？　どうして『素晴らしい作品』に？」
「素晴らしい作品なのはプレイすればわかることでね。　ま、プレイしても合わなければともかく、私には凄い合ったから。　なんでプレイしたかなんだけど、放置してた時にチャカが『なんかやってないゲームある？』って聞いてきたから渡したら、チャカがどハマりして『これは絶対やるべきだよ！』って勧めてきたから、やってみた、かな？」
「さらっとチャカって言ったけど、弟よね？　エレンディアの設定は旅先スタートだからチャカは出ないわよ・・・？」
「最初は本当しゃべらないなぁ・・・なんて気乗りしなかったんだけど、エステルに会ったあたりからちょっとやる気が出てきて」
「ちょっと！　無視しないでっ」
「キャラクターたちが本当個性あるのよね。　そして全くしゃべらない主人公にも驚くほど個性がある。　キャラクターが見えてくる造形は本当に素晴らしいわよね」
「エレンディアはたまに現実と虚構の区別がなくなる危ない人なのー」
「区別はちゃんとついてるわよっ！　わざとでしょっ！」
「こうやって聞こえないフリをしてるだけで聞こえてるから気にしないでいいの、ザギヴちゃん」
「・・・」
「ふーん・・・都合が悪くなると聞こえないフリなわけね」
「・・・」

「今も定期的にプレイしたくなってするのだけど、インフィニットしかやらないわね」
「PS版はやらないの？」
「うーん・・・実はシナリオ的にはPS版の方が好きではあるんだけどね。　エリス様が死なないじゃない？」
「インフィニット以降は亡くなられるわね」
「正直エリス様が死んだロストールとディンガルが和平する理由無いわよね。　ディンガルも結構混乱状況にあるとは言え、ゼネテスくらいしかいないロストールなんて簡単に落とせるでしょう？」
「結構どころじゃないわよ・・・エンシャントが陥落しててロストール侵攻どころじゃないわよ・・・」
「カルラに任せておけば十分じゃない？　あなたがエンシャント復興を指揮すればいいんだし」
「残念ながらそれは無理ね。　私もベルゼーヴァ閣下もカルラに軍権を任せ切るのはできないわ」
「ううーん、そうかー。　じゃあエリス様が亡くなってても和平はありえるのかな・・・」
「まぁでも確かにエレンディアの言うこともわかるわよ？　状況はかなり厳しいけれどいないのならロストール陥落は可能な状況になったという判断にはなると思う。　ただ・・・」
「ただ？」
「そもそも何のための戦争だったか、なのよね・・・」
「あー・・・そっか。　ネメアさんの意思だったっけ・・・」
「そういうこと。　だからネメア様がいなくなった後にはたして戦争を続けるかというと・・・」
「なるほどねぇ」
「って、話がそれてるわね。　PS版はどうしてやらないの？」
「んー、そんな特別な理由ではないわよ？　シナリオや音楽に愛着はあるけれど、インフィニットの方がプレイしやすくなってるから、かな」
「その理由ならプラスなら尚やりやすくなってるんじゃない？」
「・・・私、携帯機嫌いなの」
「その上プラスが嫌いなのー」
「そうは言ってないでしょ！」
「前にそう言ってたのー」
「そ、そうだけどっ」

「今回なんでこんな今更な話し出したの？」
「好きだから、今でもジルオールの話題を少しでも出しておきたいというか・・・」
「まぁそうね。　時が経てば声は消えていくし話題は風化していくものですものね」
「ただ単に書くネタが無いからなのー」
「るるあんたぁぁぁぁぁっっ！！」
「本当のことなのーっ！」
「もう・・・またいつものオチ？」



（終）