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数分で読める小話を置いてます。 暇潰しにはなるかもしれません。
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懺悔。 それはもう盛大な懺悔



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「今日はこれまでの長きにわたり私が間違っていたことを懺悔したいと思います」
「おーい、お前ここどこだと思ってんだー? 教会じゃないぞー?」
「ちなみにレッスルについてではなくアカイイトについてです」
「・・・だったらアカイイトで戯言にすればいいだろう・・・」
「当初そのつもりで書きだしたのですが、アカイイトでやるとキャラにとっては『自分たちのこと』になるため、話が逸れにそれまくっていったので全部消して・・・」
「あ、うん・・・まぁわかったわ。 勝手にしてくれ・・・」

「これまでにそれなりにアカイイトの小話を書いてきたわけなのですが、決定的に解釈が間違っているキャラがわかりまして」
「え・・・社長、それはその・・・いまさら・・・ですか?」
「そう、今更なんです。 昨日久しぶりにアカイイトやっていたら『あーっ!?』ってなったんです」
「このご時世にPS2ばかりやってる社長もどうかと思うけどね・・・」
「まぁまぁ、真鍋さん。 そこはそれと申しましょうか・・・。 それで社長、続きをどうぞ」
「具体的に言うと、奈良陽子というキャラの解釈が完全に間違ってました。 そう、完全にです」
「・・・顔すら出ないキャラの解釈が間違ってたらどうだってのよ」
「そう、その解釈がすでに間違い。 彼女は基本的にエンディングに現れる存在であり、羽藤桂という存在を現す依り代でもあるのだよ」
「日本語でよろしくー」
「まぁ日本語ですが、とてもわかりにくいと思われるのでもう少し具体的にお願いできませんか、社長?」
「羽藤桂が普通の女子校生だと表現するために必要不可欠の存在であり、桂の日常の象徴でもあるわけだ」
「え、それがわかってなかったわけ? マジで? いまさら?」
「いや、確かにそうは思ってた。 ただそこで終わってた」
「社長、いちいち思わせぶりな表現するのはやめてくんね? 話が冗長すぎるんだけど」
「すいません・・・そういう能力しか持ち合わせてないんです・・・。 えーと、なんていうのかな、桂の日常を現す存在、と思っていたのだけど、実は同時に『普通の女子校生』の象徴でもあったと。 現実の女子校生という意味では必ずしもないだろうけど、一般的な解釈における女子校生を描いた、かな?」
「長いわりにさっぱりわかんねー・・・」
「社長はもう少し話をまとめる能力が必要ですよね・・・」
「あんたら本当腹立つ人たちだね・・・」
「いいからさっさと話進めろよ、さっぱり意味わかんねーよ」
「具体的に言うと、奈良陽子は羽藤桂に愛情は持ってない。 親愛であり、親友という解釈こそなりたてど、恋愛感情は一切持ち合わせていない、ですね。 そして何より重要なのは、異性愛について積極性を持っているということです」
「なんかふつーのことだね。 そしてやっぱり今更って感じがするね?」
「そう、ふつーなんだよ。 今更については・・・まぁ私の読解が足りてなかったね。 本当どうして今までこれに気づいてなかったのか・・・」
「確かにうちの小話では、奈良陽子は愛情を持っているように見えますが、それはそれほど問題なことなのでしょうか?」
「問題だよ! ここのアカイイト小話全ての根幹を揺るがすほど大きな事実だったよっ!!」
「えー? そう?」
「この奈良陽子の解釈が変わったことで、他のキャラの解釈も盛大に変わったんだよっ!! 特に物凄い影響を受けたのがサクヤさん!!」
「はあ」
「各キャラのエンディングの時点で、烏月さんと葛ちゃんは「親友以上」になった。 サクヤさんは「同性愛」になったのだよ。 ユメイさんは・・・正直ここはまだ自信がないのだけど「家族」になった、だと思われる。 わかるかな、えーとつまり、サクヤさんルートだと桂も同性愛者になった、ということだ」
「・・・なんで?」
「元々異性愛者という意識であった羽藤桂がサクヤと生涯を寄り添うことを決めたからだよっ!!!」
「烏月と葛は違うんですか? 社長」
「烏月さんと葛ちゃんだよっ! 彼女らはまだ十分な関係性を築いていないので、今後どうなるかはわからない、というだけ。 ただすでに親友というラインより上に至っているのは確か。 ただ逆にユメイさんについては、今後においても同性愛のような関係性に至る可能性はとても低いんじゃないかなーって思ってる・・・」
「それはどうしてでしょうか?」
「ユメイさん自身はどうかはわからないけれど、桂の解釈が完全に『姉』もしくは『従姉』に確定するから。 よくこの界隈では姉萌えだの妹萌えだのがあるのだけど、実際に姉、もしくは妹持ってる人は9割ありえないってのが一般的。 いないから恋愛対象にしてるだけかと」
「んでもさー。 ユメイってゲーム中でも物凄く桂に執着してね?」
「ユメイさんだよっ! だからとっても仲のいい家族なんだよ! それはふつーにいるよっ!! それにユメイさん側においてはわからないと思ってる。 あくまで桂の側では恋愛にはならないと思うと言ってるんだよ!」
「えーと、つまりはそれらが奈良陽子の解釈でそうなると?」
「陽子ちゃんだよっ! そういうことです」
「どうでもいいけどいちいちさんだのちゃんだの入れるのやめてくんない?」
「どうでもよくないからやめないっ!」
「うざ・・・」

「書きながら思ったけど、烏月さんも正直同性愛の関係にはならなそうかなーって思ってる・・・」
「え、そう?」
「こちらに関しては、ユメイさんの逆というか・・・烏月さんが同性愛を認めることは無いんじゃないかって気もするんだよねー・・・。 桂のことはかけがえのない大事な存在と認めてるとは思うんだけど、同性愛を烏月さんが受け入れられるかと言うと微妙だなーって思うのです」
「赤い維斗をなんだと思ってるんだ、お前は」
「だからかけがえのない大事な存在とは思っているんだよ。 ただ一般常識という意味で烏月さんの頭がそれを乗り越えられるかは微妙じゃないかなって。 また彼女自身、基本は異性愛者だと思うのですよ」
「なんでよ」
「兄を慕っていたから。 ブラコンとか大げさな話ではなく、慕う異性がいたなら異性愛が一般的なんだからそこに向かうのが自然でしょう。 ただ烏月さんに恋心を感じさせるような異性がそうそういるものかという難題があるわけだけど・・・」
「その先言うとここがアカイイトファンの何割かの敵になるよ」
「そうだねぇ。 私はアリだと思ってるけどねー。 まぁここらは掘り下げすぎかな。 とりあえず烏月さんとの愛は難しそうだなーって」
「そういうものでしょうか・・・?」
「まーいろいろ人により解釈は違うだろうけど、私は陽子ちゃんの解釈が変わったことで他のキャラも解釈が変わり、今後アカイイトで書く場合に大きく影響したねってことですよ」
「書くねぇ・・・いつの話やら・・・」
「うっさいな、お前! いやでも久しぶりにやったらちょーおもしろいね、アカイイトって。 なんかもー産毛が逆立つような?」
「アカイイトが元で創作始めたやつが今更何を言ってるんだ・・・」
「烏月さんルートで泡沫聴いた時とか震えが走ったよ、マジで」
「風邪薬飲んで寝られたらいかがですか?」
「病気じゃないよっ! 感動のあまりだよっ!!」

「まぁ懺悔はとりあえずわかったからさ」
「なんか微妙な反応だな」
「手遅れてるんだからとっとと書けよな、お前。 てーか何アカイイトやってんの?」
「か、書くけどそれはそれだろっ、いーじゃんかよっ!」
「そうですね・・・まぁ別に誰が期待してるってわけでもないですし・・・」
「そういうこと言うのもやめてよーっ!!」



(終) 



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