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数分で読める小話を置いてます。 暇潰しにはなるかもしれません。
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 告知に気づいてとりあえず…

「あれ? 社長いらっしゃったのですか? もうどこかで路頭に迷っているかと思ってましたけど…」
「何それ、霧子さん久しぶりに会うなり何それ」
「最近では年1回くらいでお盆のような存在というか…」
「え? そんな夏に更新してたっけ…?」
「いえ、その時期になると出る…」
「幽霊扱いですか…」
「霧子さーん、市ヶ谷さんがまたなんかカードの文句言ってるんですけどぅ…って、あ、お客様ですかっ。 ごめんなさいっ」
「私…ここの社長…」
「ああ、気にしないでいいわよ。 うーんと、次のシリーズのカードね? まったくあの子にも困ったものね…」
「ええ、『侍もどきにわたくしのベルトへの挑戦なんて100万年早いですわっ』とか…。 あの、ところでこの人会ったことあるような気がするんですけど、どこかでお会いしました?」
「…ここの、社長…」
「もういい加減柳生さんも力つけてますから試合すれば市ヶ谷さんもわかるでしょう。 ほうっておいて」
「え、と…じゃあなんて言えばいいんですかぁ?」
「小縞さんに任せるわ」
「はーい。 …サイン会かなー?」

「最後まで気づいてなかったぞ…あいつ」
「まぁ実際いらっしゃらないですからね」
「そ、そうだけど…っ」
「霧子さんっ! わたくしは納得いかなくてよっ!」
「お、おおっ。 市ヶ谷相変わらずだな」
「あら霧子さん、そちらどちらさま?」
「…」
「もうカードは決定してマスコミにも連絡してるから変更はありません。 そこまで言うなら圧勝してくださいね」
「ちょっと霧子さんっ。 部外者の前でそういうことおっしゃるのはおやめになってっ!」
「…ここの、社長…」


「まぁ団体は滞りなく活動していますのでご安心ください」
「何をどう安心するのっ!?」
「だいたい何しにいらっしゃったのですか? 経営にお戻りになられたのですか?」
「えっと…ほっとくとブログなくしちゃいますよー、ってレンタル先から警告がきてることに気づいて…」
「はい」
「とりあえず何かしら更新すれば消されないかなって…」
「で、この更新の後はいかがされるのですか?」
「ま、また半年後くらい…?」
「…」
「…」
「みなさーん、こちらの部外者さんがうちの団体のことをバカにしてらっしゃるので、力づくで追い出してくださーいっ」
「ちょっ、霧子さんっ!?」
「あらさっきの方ですの。 このわたくしがいる団体をバカにだなんて身の程知らずもいいところですわね…」
「サイン会じゃなくてインタビューかなんかだったのかな」
「あれ、霧子さん。 まだこれ生きてたんだ」
「言ってることはひどいが真鍋お前は私を覚えていてくれたんだなっ」
「部外者は出ていけ」
「結局鬼か…っ」



(終)

 なんとか…なんとかしたい気持ちはあるんです…っ

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