数分で読める小話を置いてます。 暇潰しにはなるかもしれません。
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「なんか急に気温が上がった感じがするわねー」
「そうですね、エレンディアさん」
「…」
「どうかしましたか?」
「ノエル、プレートアーマーは蒸れない?」
「えっ…その、少しつらいですけど」
「どうするの?」
「よく水浴びしてますから大丈夫ですよ」
「…」
「何かまだ?」
「レイヴンはどうしてるのかなって…」
「周囲を見張っててくれてますけど?」
「いや見張りがむしろ…」
「そんなことはしないっ!」
「うわっ」
「あ、レイヴン」
「やあノエル。 ちゃんと付き合う人間は選ぶべきだと前から言ってるじゃないか」
「…それどういう意味?」
「そっくりそのままお返ししたいね」
「ふ、二人とも落ち着いて…」
「私はノエルの身の安全のために言ってるのよ。 どこに狼さんがいるかはわからないものねー」
「僕もノエルのために言ってあげているのさ。 勝手な憶測で人を覗きよばわりするような友達はどうかとね」
「さあどうかしら?」
「一緒に旅もしてないくせに何をわかったような口の聞き方をしてるんだい、エレンディア。 君はそんな人間だとは思わなかったよ」
「じゃあ言わせてもらうけど、なんで今の話を聞いてたのよ?」
「そ、それはレイヴンは周囲に気を配っているからで…」
「ノエル、あなたは優しいのね。 でもね女同士の話に聞き耳をたてるなんてどうかと思った方がいいわよ?」
「え、えっと…」
「さあレイヴン? …って、いないっ!?」
「レ、レイヴンは今日は来てませんよっ、エレンディアさんっ」
「…」
「エレンディアさん、何言ってるんですか?」
「…いいリーダーね、ノエル」
「…」
「でも私暑いのは結構平気なんですよ」
「話を変えたわね」
「そ、そんなことないですよ。 今日のエレンディアさん変ですよっ?」
「でも水浴びするにも竜骨の砂漠みたいな場所だとどうにもならないでしょ?」
「あ、でもあそこの奥に地下水脈があってそこで水浴びをしたらいいってレイヴンが」
「ほほー、水場へと誘うのね。 レイヴンが」
「違うっ!!」
「ダメっ、レイヴンっ」
「あらー、いるじゃないレイヴンー」
「…ノエル、本当に付き合う人間は選んだ方がいい」
「でもエレンディアさんいつもはこんなこと言わないんだけど…」
「エレンディアさっき間違ってデータの上書きしちゃったのー」
「…」
「…」
「…ルルアンタ、ちょっとこっちに来なさい」
「エレンディア、目が怖いの」
「いいから来なさいっ」
「うっぷん晴らしに絡まれたと言うわけか…」
「そうみたいですね…」
「エレンディアが自分でやったことなのーっ」
「本当のことだから腹が立つってわかりなさいっ!」
(終)
註・レイヴン好きな人ごめんなさい。
「そうですね、エレンディアさん」
「…」
「どうかしましたか?」
「ノエル、プレートアーマーは蒸れない?」
「えっ…その、少しつらいですけど」
「どうするの?」
「よく水浴びしてますから大丈夫ですよ」
「…」
「何かまだ?」
「レイヴンはどうしてるのかなって…」
「周囲を見張っててくれてますけど?」
「いや見張りがむしろ…」
「そんなことはしないっ!」
「うわっ」
「あ、レイヴン」
「やあノエル。 ちゃんと付き合う人間は選ぶべきだと前から言ってるじゃないか」
「…それどういう意味?」
「そっくりそのままお返ししたいね」
「ふ、二人とも落ち着いて…」
「私はノエルの身の安全のために言ってるのよ。 どこに狼さんがいるかはわからないものねー」
「僕もノエルのために言ってあげているのさ。 勝手な憶測で人を覗きよばわりするような友達はどうかとね」
「さあどうかしら?」
「一緒に旅もしてないくせに何をわかったような口の聞き方をしてるんだい、エレンディア。 君はそんな人間だとは思わなかったよ」
「じゃあ言わせてもらうけど、なんで今の話を聞いてたのよ?」
「そ、それはレイヴンは周囲に気を配っているからで…」
「ノエル、あなたは優しいのね。 でもね女同士の話に聞き耳をたてるなんてどうかと思った方がいいわよ?」
「え、えっと…」
「さあレイヴン? …って、いないっ!?」
「レ、レイヴンは今日は来てませんよっ、エレンディアさんっ」
「…」
「エレンディアさん、何言ってるんですか?」
「…いいリーダーね、ノエル」
「…」
「でも私暑いのは結構平気なんですよ」
「話を変えたわね」
「そ、そんなことないですよ。 今日のエレンディアさん変ですよっ?」
「でも水浴びするにも竜骨の砂漠みたいな場所だとどうにもならないでしょ?」
「あ、でもあそこの奥に地下水脈があってそこで水浴びをしたらいいってレイヴンが」
「ほほー、水場へと誘うのね。 レイヴンが」
「違うっ!!」
「ダメっ、レイヴンっ」
「あらー、いるじゃないレイヴンー」
「…ノエル、本当に付き合う人間は選んだ方がいい」
「でもエレンディアさんいつもはこんなこと言わないんだけど…」
「エレンディアさっき間違ってデータの上書きしちゃったのー」
「…」
「…」
「…ルルアンタ、ちょっとこっちに来なさい」
「エレンディア、目が怖いの」
「いいから来なさいっ」
「うっぷん晴らしに絡まれたと言うわけか…」
「そうみたいですね…」
「エレンディアが自分でやったことなのーっ」
「本当のことだから腹が立つってわかりなさいっ!」
(終)
註・レイヴン好きな人ごめんなさい。
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