忍者ブログ
数分で読める小話を置いてます。 暇潰しにはなるかもしれません。
[1]  [157]  [156]  [155]  [154]  [153]  [152]  [151]  [150]  [149]  [148
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

かなり本気で呆然とした

拍手



「最近さ、webで無料マンガとか読んでたんだけどさ」
「PS2はどうしたんだよ・・・」
「今なろう系って呼ばれる異世界物が流行ってるらしいのね」
「おい、無視すんな」
「あれ、ひどいね・・・」
「お前よくこんなひどい状態のひどいサイトでそんなこと言えるね・・・」
「いやもちろんどの口でって言われるのはわかってる。 わかってるけど本当読んで、これマジ?ってなったんだよ」
「どういうことでしょうか?」
「なんであんなのが商業作品として成立するの?」
「いあだからどの口で言ってんだよ、お前」
「お前もどの口で社長にそんな口きいてんだ、真鍋」
「この口ー。 これ、この口」
「・・・」
「いいから話進めてください・・・全く毎度毎度・・・」
「はい・・・」


「設定は矛盾や不可解だらけで、キャラクターは薄っぺらくて意味わからない。 物語はご都合主義のシーンありきで存在していて、なんていうのかな・・・どうしてあれが商品になりえるの?」
「社長にしてはかなりぶっこんできたね」
「私も正直驚いてます」
「いや本当に意味わからないんだよね。 あれって『神は死んだ』ってレベルのことだと思うんだ」
「ごめん、その例えがわからない」
「誰でも書ける妄想が商品になるっておかしくない?」
「その作品ならではのアイデアが商品になっているのではないですか?」
「アイデアだけでは商品にならないでしょ。 それに骨子を立てて肉付けして商品でしょ?」
「社長、ぶっこみすぎじゃね? 割としゃれにならんよ?」
「あの・・・私もそう思います、社長・・・」
「んー・・・二人の言うことは一応わかってはいるんだけど、二次創作より出来が悪いって悲しくない?」
「だーかーら、ぶっこみすぎだっての! まて! 一度落ち着け!!」
「社長・・・ここ終わらせるつもりはないって言ったじゃないですか・・・」
「・・・あれ? そんなマズい?」
「マズい」
「マズいですね」
「・・・。 でもさ、プロだって設定とずれることや矛盾ってあったりするけれど、開始早々から設定破綻や矛盾なんてふつー起きないよ? 狂ってるよ、あんなの」
「霧子さん、みんな呼んできて。 強制退場しよう」
「はい、そうしないといけなさそうですね」
「いあ待ってよ、別に作者や作品批判はしてないよ!?」
「してんじゃん」
「してないって! 素人が書いたものなんてそんなものだよ。 問題はなんであんなのが商品になってるんだ? だよ!」
「何が言いたいのでしょうか?」
「出版社の人って読書ができないバカしかいないの?」
「うぉぉぉぉぉいっ!!!」
「小嶋さん、結城さん、藤島さん。 ちょっと社長に猿轡してどこかに閉じ込めておいてください!」
「はーい」
「はぁい」
「わっかりましたぁ」
「ちょっと待てーっ!」
「待てるか、ボケーっ!!」

「え、これ出すの? いいの?」
「よくないですが・・・残念ながら決定権は社長にあるので・・・」
「あの社長バカなの? いやバカなのは知ってるけど頭おかしいの?」
「まぁ・・・そうめったなことでは見る人もいないから平気なのかもしれません?」
「見られたらマズいと思ってる時点でやめた方がいいじゃん!」
「ええ、そうなんですけどね・・・どうも我慢できなかったそうで・・・」
「大幅にカットしても問題発言しか残ってないのってヤバいよ? 本当にいいの? 霧子さん」
「久しぶりの更新でこれは本当によくないんですけどね・・・」
「先手取ってあたしが言うべきだったね・・・ごめん」
「真鍋さんのせいでは・・・」
「ちょっと二人ともー。 諦めるところはさっさと諦めて。 じゃないとあのバカまたしゃべるよー」
「・・・」
「・・・」
「頭が冷えたら消すと思う! そう信じる! はい、終わり!!」
「そうですね!」


(終)
PR
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
メルフォ
カウンター
プロフィール
HN:
あらた
性別:
非公開
忍者ブログ [PR]