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数分で読める小話を置いてます。 暇潰しにはなるかもしれません。
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 (いっぱいいっぱいな話)

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「あーあー、何やってんだい、桂。 また無駄に書庫増やして」
「うん。 そうなんだよね…」
「どうせこれ以上増えないだろ、コレ」
「うん、多分…。 というか、なんか書くのがつらくなってきちゃった…」
「でも昨日のは随分前に書いたやつじゃなかったかい?」
「本当はね、あれは出すのイヤだったんだよ」
「あん? じゃあなんで出したんだい?」
「昨日はもう戯言すら書けなくて…。 とりあえず何か無いかなー…って。 それであれがあったから仕方なく…」
「だからそうしゃにむにがんばらなくてもいいじゃないか。 気楽にやんな、気楽に」
「うん…でも、ただペースがつらいとかだけじゃなくて、ちょっと落ち込んでて…」
「どうかしたかい?」
「それはですね」
「どっから出てきたんだい? 葛」
「最初からいましたよ?」
「…いたらあたしは匂いで気づくんだがねえ」
「ま、それはさておいてですね。 桂おねーさんが落ち込んでいるのは、先日ご学友の奈良さんがですね…」

『あー、はとちゃんっ』
『あ、陽子ちゃん。 元に戻ったん…』
『(自主規制)コンプよっ! ふっふっふ、あたしを熱くさせたわ、あいつは』
『相変わらずのままですわね』
『それにしてもよかったわっ。 久しぶりに(自主規制)で楽しんだわっ。 はとちゃん、あれ書きなさいよっ』
『えっ? ええっ!?』
『そうねえ…。 あたしとしては(自主規制)のエピローグでいけると思うわっ。 もしくは(自主規制)の…あー、でもそれならPC版の内容が知りたいかもしれないわね』
『…陽子ちゃん、そもそも何言ってるのか分からない』
『ま、たいして寝てないのは変わってませんからしょうがありませんわね』
『だいたいなんで(自主規制)がクリアできないのよっ! おかしいでしょっ、コレ!』
『陽子ちゃんお願いだからちゃんと喋ろうよ』
『調べてみたらPC版では出来るしっ。 これじゃ新キャラ追加してもプラマイゼロじゃないのよーっ』
『…全く聞いてませんわね』

「というわけでですね」
「ああ」
「それで落ち込んでいるわけです」
「さっぱりわからないね」
「ま、それは冗談として。 結局桂おねーさんも(自主規制)をやって楽しみまして、その…うーん、何と言うんでしょうか、影響受けすぎてしまいまして」
「よくわからないね」
「どうもキャラやイメージがそれ関係しか浮かばなくなったらしいんですね」
「じゃあ、その陽子の言う通り書けばいいんじゃないかい?」
「それが…自分の中に吸収したというより、邪魔になっているという状態のようで」
「つまり話は浮かばないし、キャラも動かない、と」
「そういうことです。 正直動かせそうなのは一人くらいらしくて…」
「難儀なこったね。 しばらくはダメってことかい?」
「なにやらお疲れのようですしねー」
「まあ桂は無駄に熱中するからねえ…」
「はいです。 ゲーム断ちしてたから去年の年末はいろいろ書けたのですが…、始めてしまうとダメですねー」
「誰の話してんだい?」
「特にADVはダメなんですよ。 のめりこんでしまうので」
「…よくわからないけどね、言い訳はよくないよ。 そんな話するくらいなら書かない方がいいんじゃないかい?」
「…ええ、そうなんですよねー。 疲れの影響が知らず知らずの内に出てしまうんですよねー。 ですので桂おねーさんを癒さんとわたしが…」
「話が戻ったね。 どっから出てきたんだい?」
「ではサクヤさん、おみやげを楽しみにしててください」
「こら、話を聞きなっ」
「だから最初からいた、と話したじゃないですか」
「ありえないね。 あたしが気づかないわけはないんだよ」
「そんなことありませんよ? こうして桂おねーさんの服を着て、言霊を使えば…」
「…ほうぅ」
「…」
「…」
「…あんた、いつも何やってんだいっ。 ちょっと躾がなってないね。 あたしが躾けてやるよっ」
「丁重にお断りしますー」
「待ちなっ、葛ーっ」



(終)
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