数分で読める小話を置いてます。 暇潰しにはなるかもしれません。
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「桂さん」
「♪」
「桂さん、桂さん」
「♪」
「…」
「烏月さん、無駄ですようー」
「はっ!? つ、葛様っ」
「そんなにイヤそうな顔しなくても…。 わたしならさっきからいましたよ?」
「…そうですか? それなら気づかないはずは…。 い、いやっ、別にイヤそうな顔なんてしてませんがっ」
「桂おねーさんしか見えてなかったんじゃないですか? それに自分がどんな顔してたかは他人が判断するものですから、烏月さんの意見は聞いてません」
「…。 と、ところで、どうして無駄なのでしょうか?」
「話を逸らしましたね」
「話を戻したのです」
「ま、いいでしょう。 えーっとですね、桂おねーさんは今日学校から帰ってきてからずっとこの調子なのですよ」
「それはどうしてまた?」
「数日前に遡りますが…」
『あ、あったーっ』
『どしたのー、はとちゃん』
『これこれーっ。 この人のCD買おうと思って来たんだけど、ベストが出てたんだー』
『あ、前にあたしが薦めた歌手ね。 どれどれ、何が入ってるのー』
『はい、陽子ちゃん』
『…』
『どうかしたの?』
『…』
『じゃあ、買ってくるから待ってて』
『いかーんっ!』
『わ。 陽子ちゃん、突然大声出さないでよ…』
『はとちゃん、騙されちゃあいけないわ。 これはベストなんかじゃないわよっ!』
『だってそう書いてあるよ?』
『ベストだったら「虹」が入ってなきゃダメでしょうがーっ』
『そんなこと言われてもわたしは聞いたこと無いからわからないよ』
『フッ』
『…陽子ちゃん、その笑いは何? その「あんたはやっぱり甘ちゃんね」って笑いは何かな?』
『あんたはやっぱり甘ちゃんね』
『わ、陽子ちゃんてばひねりなし』
『も、大甘もいいところねー、はとちゃんってば。 これから買おうと思ってるなら先に情報収集くらい当たり前でしょうがーっ』
『えっと…でも知らないからベストって悪くないと思うんだけど…』
『だーかーらっ。 これは「虹」が入ってないから却下っ!』
『…陽子ちゃん、言ってることメチャクチャ』
『仕方ないわねー。 明日1stと2ndを焼いてきてあげるから。 まずそれを聞きなさい』
『…薦めてきた時にそうして欲しかったな…こんな人前で……』
『何か言った?』
『…なんでもないです』
「それで、奈良さんにもらったCDをずーっと聞いてるわけです」
「はあ。 …そんなに気に入られたのでしょうか」
「そのようですねー。 エンドレスですから」
「その歌手の名は?」
「焼いただの、何が入ってないだの、と書いたのでNGです」
「でも曲名を言って…」
「そこに触れなければ問題ないので触れないでください」
「それにしても…」
「どうしました?」
「随分集中して聞いているのですね。 これだけ側にいるのに気づかないとは…」
「だから、先ほどわたしが部屋の扉を開け呼びかけてるのにも気づかないで、不意にこちらを見てひどく驚かれましてね」
「はあ」
「むしろこっちが驚く程の大声でした」
「桂さんらしいと言えばらしいですが」
「なんだったらキスしちゃっても気づかないかもしれませんねー」
「な、何を言ってるんですかっ、葛様っ」
「烏月さんはまだ帰らないんですか?」
「…なんと言うか、ひどく露骨な追い払い方ですね」
「むしろ帰ってください」
「…お断りします」
「帰らないと後悔しますようー」
「私は桂さんを守ると約束しましたから。 例え全てを失っても今は帰れません」
「…」
「…」
「はあ…。 いくら気に入ってるったって、音楽聴きながらじゃ記事なんて書けやしないね。 ちょいと気分変えに桂に会いにでも行ってくるかね」
(終)
註・オチが考えつきませんでした。 適当に書きすぎました。 反省。
「♪」
「桂さん、桂さん」
「♪」
「…」
「烏月さん、無駄ですようー」
「はっ!? つ、葛様っ」
「そんなにイヤそうな顔しなくても…。 わたしならさっきからいましたよ?」
「…そうですか? それなら気づかないはずは…。 い、いやっ、別にイヤそうな顔なんてしてませんがっ」
「桂おねーさんしか見えてなかったんじゃないですか? それに自分がどんな顔してたかは他人が判断するものですから、烏月さんの意見は聞いてません」
「…。 と、ところで、どうして無駄なのでしょうか?」
「話を逸らしましたね」
「話を戻したのです」
「ま、いいでしょう。 えーっとですね、桂おねーさんは今日学校から帰ってきてからずっとこの調子なのですよ」
「それはどうしてまた?」
「数日前に遡りますが…」
『あ、あったーっ』
『どしたのー、はとちゃん』
『これこれーっ。 この人のCD買おうと思って来たんだけど、ベストが出てたんだー』
『あ、前にあたしが薦めた歌手ね。 どれどれ、何が入ってるのー』
『はい、陽子ちゃん』
『…』
『どうかしたの?』
『…』
『じゃあ、買ってくるから待ってて』
『いかーんっ!』
『わ。 陽子ちゃん、突然大声出さないでよ…』
『はとちゃん、騙されちゃあいけないわ。 これはベストなんかじゃないわよっ!』
『だってそう書いてあるよ?』
『ベストだったら「虹」が入ってなきゃダメでしょうがーっ』
『そんなこと言われてもわたしは聞いたこと無いからわからないよ』
『フッ』
『…陽子ちゃん、その笑いは何? その「あんたはやっぱり甘ちゃんね」って笑いは何かな?』
『あんたはやっぱり甘ちゃんね』
『わ、陽子ちゃんてばひねりなし』
『も、大甘もいいところねー、はとちゃんってば。 これから買おうと思ってるなら先に情報収集くらい当たり前でしょうがーっ』
『えっと…でも知らないからベストって悪くないと思うんだけど…』
『だーかーらっ。 これは「虹」が入ってないから却下っ!』
『…陽子ちゃん、言ってることメチャクチャ』
『仕方ないわねー。 明日1stと2ndを焼いてきてあげるから。 まずそれを聞きなさい』
『…薦めてきた時にそうして欲しかったな…こんな人前で……』
『何か言った?』
『…なんでもないです』
「それで、奈良さんにもらったCDをずーっと聞いてるわけです」
「はあ。 …そんなに気に入られたのでしょうか」
「そのようですねー。 エンドレスですから」
「その歌手の名は?」
「焼いただの、何が入ってないだの、と書いたのでNGです」
「でも曲名を言って…」
「そこに触れなければ問題ないので触れないでください」
「それにしても…」
「どうしました?」
「随分集中して聞いているのですね。 これだけ側にいるのに気づかないとは…」
「だから、先ほどわたしが部屋の扉を開け呼びかけてるのにも気づかないで、不意にこちらを見てひどく驚かれましてね」
「はあ」
「むしろこっちが驚く程の大声でした」
「桂さんらしいと言えばらしいですが」
「なんだったらキスしちゃっても気づかないかもしれませんねー」
「な、何を言ってるんですかっ、葛様っ」
「烏月さんはまだ帰らないんですか?」
「…なんと言うか、ひどく露骨な追い払い方ですね」
「むしろ帰ってください」
「…お断りします」
「帰らないと後悔しますようー」
「私は桂さんを守ると約束しましたから。 例え全てを失っても今は帰れません」
「…」
「…」
「はあ…。 いくら気に入ってるったって、音楽聴きながらじゃ記事なんて書けやしないね。 ちょいと気分変えに桂に会いにでも行ってくるかね」
(終)
註・オチが考えつきませんでした。 適当に書きすぎました。 反省。
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